★日本にも昔から在ったのか
「くさ」という病名
まだ娘が生まれて間もない頃、顔にひどい湿疹ができました。のんきな私でしたが、初めての子供がいきなりそんな風になったので、さすがに焦って当時の、「家庭の医学」を持ち出して、調べてみました。
すると、その症状と一致する「くさ」という病名がありました。
なんとも昔風な響きに思えました。
そこで単純な私は、アトピーは昔から日本にも在ったんだ、と勝手に解釈しました。昔から在った、という事はそれなりの療法も何かしらあったにちがいありません。そう考えると何となく安心できたからです。(間違っていても追求などしないでくださいね。なんども言う様に、あくまでも私の頭の中で思ったことですので…。)
そして、それくらいで私は「家庭の医学」を閉じました。それには、病気の症状や現代的な薬での治療法などが書かれていた様に思います。
詳しく知るのが、嫌でした。
詳しく知るということは、可愛い我が子の病名が、その不気味な響きの「くさ」である、と認めることになるからです。
まあ、半分は認めたようなものでしたが。
昔の人の生活
昔から日本にもアトピーらしきものが在ったとすれば、そんなに大した事じゃない、たとえ、「くさ」でも、何とか成るはず。安易な考えだったかもしれませんが、昔の人の言うことって、いろいろな経験から言われることが多いから、結構的を射ています。
私は母親から、よく「ことわざ」を生活の一場面で引用されたりして、(ああ、なるほどその通り。)と関心されられたりしました。
また、転んで擦りむいても、「なめときゃ治る」とか、お腹が痛くても、さすってもらって治ったとか、いじめられても、「知らん顔してればいい」とか。
少々のことでは、お医者さんに連れて行ってくれませんでした。(子供心には好都合でしたが…。)実際は時間もお金も余裕がなかった、という母の現実も大いに絡んでいましたが。
そんな環境でも自分は丈夫に育ちました。
ただその事実だけは、今私が、大らかに物事を考えられる材料の一つとなっています。
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